歌と詩の解釈、通奏低音のセミナー
概要および目的
バロック時代の声楽曲を中心にテーマを設定します。音楽大学などの専攻レッスンで学習する機会の少ない専門的な知識や演奏実技に関して、各講師がそれぞれの分野で講義をおこないます。

また、授業形態は受講者全員参加の公開レッスン形式ですが、より個人的な問題にも対応できるように募集人数を少数に限定します。募集対象者は音楽大学卒業程度としますが、内容に興味を持ちある程度の実力を有する方であれば、プロ、アマチュア、経験の有無、年齢は問いません。

当セミナーは、古い時代の音楽を演奏するための専門的な知識、技術などを教え、優れた演奏家を育てるためだけではなく、「これらの音楽に興味はあるが、どのように勉強したらよいかわからない」というような初歩的状況から適切に導き、専門的かつ理解しやすい内容をもって、広く一般に知らしめることを目的としています。
授業形態
声楽  受講者全員参加の公開レッスン形式ですが、一人一人の歌う時間を十分にとり、実技習得の完成度を高めます。発声法、発音などの基礎的な内容から専門的なテクニックに至るまで、細かい点にまでレッスン項目を設け、また講師と受講生、受講生同士のディスカッションなどの時間を作り多角的に授業を進めます。

通奏低音  声楽受講者による演奏を伴った上で、通奏低音受講者のレッスン時間を十分に取ります。特に旋律と歌詞に応じた右手の付け方、およびバス声部の歌い方を重点的に指導します。
申し込み方法 2023年6月14日更新
1 現在、予約フォームが使用できません。ご面倒ですがメールにてお申し込み下さい。
2 メールにて暫定参加費、お振り込み先などをご連絡いたします。実際のお振り込みはセミナー終了後にお願いいたします。
3 ご参加確認後、資料、楽譜などをご案内たします。
4 セミナー受講生になられた方は、次回講義の優先予約が可能となります。ただしその場合でも、正式なお申し込みは予約申込書をご利用ください。
5 定員オーバーの時は、キャンセル待ち、次回同じテーマの講義の優先予約となります。ご了承ください。

参加費(2023年5月8日現在)
受講生
10名~11名参加の場合 19,000円
9名参加の場合 20,000円
8名参加の場合 21,000円
聴講生 聴講料1日 6000円
動画 動画視聴料 3000円

納入方法 セミナー終了後一括納入にてゆうちょ銀行にお振り込み願います。セミナー当日は事務作業ができませんので、受講料、聴講料の現金でのお受け取り、および領収書の発行はできません。お振り込みできるかどうか各自お確かめください。また、同行からと他の金融機関からとでは振り込み方法が異なりますのでご注意ください。

その他
申し込みの締め切りについて--定員は声楽8名程度、チェンバロ3名程度、聴講5名までとします。定員に達し次第締め切らせていただきます。

申し込み受付・優先順位--申し込み受付は先着順とします。口頭で次回以降のテーマへの参加希望を伝えた場合も、必ず事務局にメール予約をしてください。

キャンセルについて--セミナー開講日1週間前以降のキャンセルはできる限りご遠慮ください。状況にもよりますがキャンセル料を申し受けることもありますので、あらかじめご了承ください。

キャンセル待ちについて--定員満席の場合は「キャンセル待ち」ができます。開講前にキャンセルが出た場合は、申し込み順で繰り上げます。

1.歌と通奏低音合わせて10名~11名の募集です。お1人のレッスン時間20〜25分程度です。レッスン順はあらかじめこちらで決めます。ご自分のレッスン時のみの参加も可能です。

2.当日レッスンに使用する楽譜は参加者すべてにPDFにて配布いたします。当日楽譜の配布などはありませんので事前にプリント、もしくはタブレットなどにて閲覧できるようにしてきてください。

3.通奏低音のレッスンは歌のレッスンとは別枠で歌ってくださる受講生の方をこちらからお願いいたします。ただし、この場合は歌の方へのレッスンではありません。あくまでも歌唱補助としてのお願いになります。

4.昨年同様、会全体の動画撮影を予定しています。今までの参加者のかたで動画視聴ご希望の方に3000円で公開いたします。ご了承ください。なお、動画を公開する方のお名前は公開前にお知らせします。今回ご参加の皆さまは無料にて視聴できます。視聴期間は1ヶ月程度になります。
会場
会場は杉並公会堂グランサロンです。
講義開始時間10分前には会場入りして下さい。なお会場内の飲食についてはセミナー2日前までにお知らせします。
荻窪駅北口(JR中央線・総武線・東京メトロ丸ノ内線)より徒歩7分。詳しいアクセスは杉並公会堂アクセスページを参考にしてください。
〒167-0043 東京都杉並区上荻1-23-15
Tel 03-5380-2430


2023年7月21日(金)10時〜16時 途中お昼休憩1時間を含みます。
第73期 講義テーマ
ヘンリー・パーセルの声楽作品の解釈と演奏

ヘンリー・パーセル (1659-1695) の歌と通奏低音のために書かれた作品に焦点を当てます。正しい発声と共鳴のバランスを保ちながら、英語の効果的発音を研究し、楽曲の魅力を伝える演奏をめざします。

通奏低音をつけるに当たって、パーセルの楽譜では数字の指定があまり書かれていません。どのような和音が適切なのか、パーセルのチェンバロソロ曲を参考に考えてきてください。"Musick for a while"では繰り返しのバスに対して歌詞に合わせた様々な右手を試してください。

【課題曲】歌および通奏低音双方とも、課題曲から2もしくは3曲を選んでください。"If Musick"のA、Cヴァージョン、B、Cヴァージョンという選択も可とします。

Musick for a while : Z.583
If Musick be the food of Love : Z.379
(A,B,C、3つのヴァージョンがあります。)
Sweeter than roses : Z.585
Dear, pretty youth : Z.631/10
I attempt from love's sickness to fly : Z.630/17h

担当講師
<野々下 由香里>(声楽)
東京芸術大学声楽科、同大学院修了。第4回日仏声楽コンクール第1位入賞。1989年《フィガロの結婚》のケルビーノ役でフランスデビュー。帰国後「バッハ・コレギウム・ジャパン」のソプラノソリストとして、国内外の公演・録音に参加。バロックオペラやフランスオペラの日本初演、現代曲の世界初演で聴衆を魅了している。東京芸術大学古楽科教授。お茶の水女子大講師。

<岩淵 恵美子>(通奏低音)
上野学園大学音楽学部器楽学科チェンバロ専攻卒業。1983年ベルギーのモンス王立音学院に留学、プルミエ・プリを得て卒業。国立音楽大学音楽研究所に1994年より1999年まで勤務。第5回古楽コンクール・チェンバロ部門最高位入賞。

2023年7月21日(金)10時〜16時 途中お昼休憩1時間を含みます。










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